地震や台風などが起こる災害大国の日本では、誰でも被災する可能性があり、いつ電気や水道などのライフラインが使えなくなるかわかりません。特に水が使えなくなると、深刻な問題となるのがトイレ問題でしょう。

災害時にトイレが使用できなくなったときや、断水によりトイレの水が流れなくなったときに備えておくべき防災アイテムが「災害用トイレ」で、俗にいう携帯トイレ・簡易トイレです。
災害用トイレと一口に言っても、さまざまなタイプがあります。

今回は、どのタイプの災害用トイレが災害時に本当に役立つのかを調査しました。
災害用トイレの選び方や使い方と合わせて、おすすめの簡易トイレ10選を紹介します。

災害用簡易・携帯トイレの選び方

簡易・携帯トイレを選ぶ際は、以下のポイントに気をつけて選ぶといいでしょう。

  • 災害用トイレの種類
  • 使いやすさ
  • 消臭・防臭力の持続性と凝固剤の機能性
  • 処理のしやすさ
  • 使用期限

いざというときに、「消臭効果が持続せず汚臭が発生した」、「災害時、暗闇ではうまく使えず苦労した」、などということが起こらないよういろいろなケースを想定し、最もニーズに合うものを選ぶことが、失敗を避けるポイントです。

それぞれのポイントについて、以下で詳しく見ていきましょう。

①災害用トイレの種類

災害用トイレを選ぶ際は、トイレの種類に気をつけましょう。

被災時には自宅に待機するケースや避難所に避難するケースなど、さまざまなパターンが想定できますが、トイレの種類によって、向き不向きがあるためです。

災害用トイレは大きく分けて以下4つのタイプがあります。*注1

  1. 携帯トイレ:凝固剤や吸水シートで排泄物を固めて処理する袋タイプのトイレ(便器に設置タイプ・持ち運びタイプ)
  2. 簡易トイレ:組み立て式の便器と、凝固剤や吸水シートで排泄物を固めて処理する袋がセットになったトイレ
  3. マンホールトイレ:マンホールの上に備蓄した便器などを設置するトイレ
  4. 仮設トイレ:建設現場などで使用されている一時的なトイレ

個人が災害に備えて準備しておきたいのは、携帯トイレもしくは簡易トイレのいずれかです。
災害時、自宅に待機する場合を想定するのであれば、便器で使える携帯トイレがおすすめです。
一方、避難所や車など、自宅以外に避難することを想定した場合には、片手で使える携帯トイレや簡易トイレがあると便利でしょう。
*注1 「災害・仮設トイレ研究会」

②使いやすさ

不便が多い被災時に備え、使いやすさの面から携帯・簡易トイレを選ぶことも重要です。
被災時は、ライフラインだけでなく流通が止まることが想定されます。そうなると、トイレットペーパーなどの日用品が手に入りづらくなるため、排泄時に必要な備品が全て揃っているととても重宝するでしょう。

また災害時は電気がつかず、暗闇で使用しなければならないこともあるため、シンプルで使いやすいものを選びましょう。
実際に使ってみないと、簡易トイレの使いづらい点や、あった方がいいものなどがわからないこともあるため、レビューを確認したり、購入前に一度試したりしておくと安心です。

③消臭・防臭力の持続性や凝固剤の機能性

携帯・簡易トイレを選ぶ際は、袋の消臭・防臭力や持続性、また凝固剤の機能性もとても大切です。

災害による断水時は排泄物を流すことができないため、シートに吸収させたり、凝固剤で固めたりして排泄物を処理しなければなりません。
災害後は、公的サービスのゴミ収集ができず、これらのトイレ使用後のごみを捨てられない可能性があります。
臭いによるストレスや不快感、衛生状況の悪化などが問題になるケースも考えられるでしょう。

排泄物が早く固まる凝固剤がセットになったものであれば、処理がしやすくおすすめです。また凝固剤に消臭剤が含まれている商品の場合、できるだけ消臭効果が持続するものがいいでしょう。

また防臭効果に優れた汚物袋、耐久性に優れた汚物袋などもあるため、しっかり防臭対策ができる携帯・簡易トイレが災害時に適しています。

④処理のしやすさ

携帯・簡易トイレは、排泄後に自分で排泄物の処理をする必要があるため、できるだけ後処理のしやすいものを選ぶことも大切なポイントです。

処理のしやすさを判断するには、下記のようなポイントに注目してみましょう。

  • 汚物に触れずに処理ができるか
  • 汚物がコンパクトにまとまるか
  • 心理的な抵抗がないか
  • 使用後にそのままゴミ捨てできるか
  • 凝固剤ですぐに固まるか

ゴミを長期間保管する場合、食中毒など二次被害につながるおそれがあります。抗菌作用のあるものや、清潔で簡単に処理できるものを選ぶようにしましょう。

⑤使用期限

もしもの時に備えておく携帯・簡易トイレですが、使用期限の長さも選ぶうえでのポイントです。

使用期限が短いものだと、頻繁に買い替える必要がありコストもかかります。
またいざという時に「期限が切れていて、消臭効果がない」といったことにもなりかねません。

災害用に備蓄する携帯・簡易トイレは、使用期限の長い商品を選びましょう。

防災用携帯・簡易トイレのおすすめランキング10選

以上のポイントを踏まえ、実際の利用者の声や売り上げを元に、被災時に役立つおすすめの防災用トイレ10個を厳選しました。
携帯・簡易トイレ選びで迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

ほっ!トイレタブレット100袋(トイレ処理剤100回分)+処理用ビニール袋110枚

ほっ!トイレタブレット100袋(トイレ処理剤100回分)+処理用ビニール袋110枚

前もってタブレットを袋に入れたうえで排泄するためで、後処理が圧倒的に楽になります。

タブレットの主成分である石灰が、雑菌を除菌、悪臭成分を分解することにより、臭いを元から分解できることが魅力です。

その効果は1年と長期にわたるため、ライフラインの復旧が長引いた際も、臭いの心配がいらないのはありがたいでしょう。

おすすめポイント

  • 前入れタイプなので後処理が楽
  • 石灰が臭いを元から分解
  • 効果が長期的に持続し安心(1年)

ライフラインの復旧までに時間を要する場合があることを考慮したうえで、長期間臭いを気にせずに保管できる点は、ユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。

ほっ!トイレタブレット100袋(トイレ処理剤100回分)処理用ビニール袋110枚の基本情報

対応する便小・大
容量
タイプ便器に使える携帯トイレ
付属品タブレット、処理用ビニール
値段23,100円(税込)
使用期限5年
購入先セイショップ

ほっ!トイレタブレット(10回分)

ほっ!トイレタブレット(10回分)

悪臭の成分を分解し、臭いをしっかりシャットアウトできる、タブレットです。

タブレットのみのセットですが、脱臭効果は1年と長期的で定評があるため、すでにもっている携帯・簡易トイレと合わせて使用するといいでしょう。

  • 臭いの元を分解し、悪臭をシャットダウン
  • 効果は1年持続
  • すでに携帯・簡易トイレをもっている人にもおすすめ
  • 臭い対策としてプラスで持っておくと安心

ほっ!トイレタブレット(10回分)の基本情報

対応する便小・大
容量
タイプ凝固剤
付属品タブレット10回分
値段2,000円
使用期限5年
購入先セイショップ

驚異の防臭袋BOS(ボス) 非常用トイレセット 50回分

驚異の防臭袋BOS(ボス) 非常用トイレセット 50回分

とにかく臭い問題を解決したい人におすすめなのが、BOSの非常用トイレセットです。

最大の魅力は、防臭効果に定評のある「驚異の防臭袋BOS」。この袋で汚物袋を包むことで、どうしても溢れてしまうアンモニア臭をほぼシャットアウトできます。

おすすめポイント

  • 汚物袋を包む袋が付いている
  • どちらの袋もかなり丈夫にできている
  • 臭いをしっかり閉じ込められる

口コミでも、臭いや液漏れをしっかり閉じ込められる点を評価する声が多数見られ、機能性の高さがうかがえます。

驚異の防臭袋BOS(ボス) 非常用トイレセット 50回分の基本情報

対応する便小・大
容量
タイプ便器で使える携帯トイレ
付属品便器用カバー、汚物袋、防臭袋、凝固剤
値段4,590円(税込)
使用期限10年
購入先楽天

高分子吸収樹脂で固める 携帯トイレ10個セット

高分子吸収樹脂で固める 携帯トイレ10個セット

どこでも使えて、持ち運びに便利な簡易トイレをお探しの方におすすめなのが、高分子吸収樹脂で固めることができる携帯トイレです。

上部が斜めの形状になっているため片手で使いやすく、肌に直接触れる部分が柔らかい素材でできている点もポイントといえます。

凝固剤の消臭効果も高く、臭いも気になりにくいでしょう。

おすすめポイント

  • 持ち運びに便利
  • 使いやすい形状
  • 肌に触れる部分がスポンジ素材で柔らかい

コンパクトで気軽に使える点や、臭いが気にならない点で、ユーザーから高い評価を受けています。

高分子吸収樹脂で固める 携帯トイレの基本情報

対応する便
容量500cc
タイプ持ち運べる携帯トイレ
付属品処理袋、持ち帰り用袋
値段1,760円(税込)
使用期限
購入先amazon

災害用トイレセット トイレの神様極15回セット

災害用トイレセット トイレの神様極15回セット

トイレの神様 極は、アマゾン人気No.1の簡易トイレです。

2児の母であり、防災士でもある女性が監修したこのトイレは、子供でも安心して使えると評判が良く、保証期間が15年と長いのもポイント。

とにかくコンパクトなため、数が必要な携帯トイレもかさばることなく収納できます。

おすすめポイント

  • 防災士監修の商品で安心
  • 15年の長期保証付き
  • 高品質なのにコスパがいい

ユーザーからの口コミでも、コンパクトなサイズ感やコスパの高さを評価する声が多く寄せられています。

トイレの神様極みの基本情報

対応する便小・大
容量
タイプ便器に使える携帯トイレ
付属品排便袋、凝固剤
値段1,580円(税込)
使用期限15年
購入先amazon

1回あたり60円の防災トイレ シートイレ 50回分

1回あたり60円の防災トイレ シートイレ 50回分

災害時、自宅の水洗トイレが使用できなくなった場合に備えて携帯トイレの購入を検討している方におすすめなのが、こちらの「シートイレ」です。

シート状の吸水ポリマーが水分をゼリー化し、使用後すぐに固まり始めます。

また、高温多湿を避けて保管すれば、半永久的に使える点もポイントです。

おすすめポイント

  • 吸水ポリマーシートで使用後すぐに固まる
  • 1回あたり60円とコスパが高い
  • コンパクトサイズで半永久的に保管できる

口コミでは、半永久的に保管できる点や、日本製であることが購入のきっかけになったという意見が見られます。

1回あたり60円の防災トイレ シートイレ 50回分の基本情報

対応する便小・大
容量
タイプ便器に使える携帯トイレ
付属品吸水ポリマーシート、汚物袋
値段3,000円(税込)
使用期限半永久保存
購入先楽天

小久保工業所緊急簡易トイレ 凝固剤入10回分入

小久保工業所緊急簡易トイレ 凝固剤入10回分入

汚物袋と処理袋で二重に包めるほか、凝固剤の消臭パワーで防臭効果に優れています。

また、バケツに設置して使用することもできるため、自宅以外の場所に避難する際にも重宝するでしょう。

おすすめポイント

  • 汚物袋と処理袋で二重になっていて防臭効果に優れている
  • 消臭効果のある凝固剤ですばやく固まる
  • バケツでも使用できるため持ち運用としても使える

実際に使用したユーザーからは、1週間以上持ち歩いた際も臭い漏れがほぼなかったと、機能性を評価する声が寄せられています。

小久保工業所緊急簡易トイレ 凝固剤入10回分入の基本情報

対応する便小・大
容量
タイプ便器に使える携帯トイレ
付属品汚物袋、凝固剤、処理袋
値段948円(税込)
使用期限2〜3年
購入先楽天

ワンタッチ携帯トイレ(女性用・男性用別)

ワンタッチ携帯トイレ(女性用・男性用別)

携帯用のトイレで、唯一女性用と男性用に分かれている使い勝手の良い商品です。

吸水ポリマーが30秒という短時間で尿をゼリー状に固めてくれるほか、片手で簡単に開閉できる仕様で、緊急時や暗い場所でも簡単に扱うことができるでしょう。

おすすめポイント

  • 30秒でゼリー状に固まる
  • 男女別で使い分けできる
  • 片手で開閉できて使いやすい

災害による避難時だけでなく、ドライブ中やキャンプ先でトイレがなかなか見つからないときにも使用できる使い勝手の良さがユーザーから評価を得ています。

ワンタッチ携帯トイレの基本情報

対応する便
容量500cc
タイプ持ち運べる携帯トイレ
付属品汚物袋
値段110円(税込)
使用期限不明
購入先楽天

コクヨ袋式トイレ30回分

コクヨ袋式トイレ30回分

10枚の汚物袋が重なっているため、一度便器に設置すれば10回連続で使用可能です。

毎回袋を設置する手間が省けるため、実用的といえるでしょう。

また、袋の形が三角形になっているため、排泄物が1箇所に集まりやすく、凝固剤が浸透しやすいというメリットもあります。

おすすめポイント

  • 一度の設置で10回連続使用できる
  • 三角形の袋で汚物が1点に集まりやすく凝固剤が浸透しやすい
  • 収納を前提としたデザインで、いざというときにも一目でわかる

1回の設置で10回連続使用できる点は、ほかの簡易トイレと大きく異なる点であり、ユーザーからも高い評価を得ています。

コクヨ袋式トイレ30回分の基本情報

対応する便小・大
容量
タイプ便器に使える携帯トイレ
付属品便袋、回収袋、凝固剤
値段3,810円(税込)
使用期限10年
購入先楽天

簡易トイレSANYO50

簡易トイレSANYO50

SANYOの簡易トイレは、特許庁に商品登録された抗菌性凝固剤「Deoグランデ」を使用しており、優れた消臭力が強みの商品です。その効果は、某雑誌での検証結果においても、Sランク評価を受けているほど。

また、コンパクトな箱におさまるため、いざというときのための備えとして収納しておく際にも邪魔になりません。

おすすめポイント

  • 消臭力の高い凝固剤を使用している
  • コンパクトに収納できる

機能性の高さに加え、コンパクトで保管しやすい点を評価するユーザーの声も多くみられます。

簡易トイレSANYO50の基本情報

対応する便小・大
容量
タイプ便器に使える携帯トイレ
付属品汚物袋、凝固剤
値段4,950円(税込)
使用期限15年
購入先楽天

携帯・簡易トイレの使い方

ここでは、携帯トイレの使い方をタイプ別にチェックしていきましょう。

便器で使うタイプの携帯トイレ

  1. 便器と便座の間に汚物袋を挟む
    ※このとき汚物袋が便器の水に毎回浸かってしまうと後処理が大変なため、便器に1枚余分に袋で覆っておくことをおすすめします。
  2. 排泄をする
  3. 凝固剤を入れて固める
  4. 袋を取り出し、口を閉めて処理袋に入れて始末する

持ち運べる携帯トイレ

  1. 携帯トイレを取り出し、凝固剤を袋の底にセットする
    ※商品によっては、汚物袋にあらかじめ凝固剤が入っているものもあります。
  2. 排泄をする
  3. 袋の口を閉めて始末する

簡易トイレ

  1. 便器を組み立てる
  2. 組み立てた便器の中に汚物袋をセットする
  3. 排泄をする
  4. 凝固剤を入れて固める
  5. 袋を取り出し、口を閉めて処理袋に入れて始末する

いずれの場合も、基本的な流れに大きな違いはなく、直感的に使えるものがほとんどであるため、不安に感じる必要はありません。

ただし、災害が起きた際には、ライフラインが途絶え、明かりのない暗い場所で簡易トイレを使用するケースもあります。

使用感を確認するために、手元に商品が届いたときに、一度試しに使ってみるのも良いでしょう。

まとめ

防災グッズと聞くと、食糧や飲料水などが優先されがちですが、携帯・簡易トイレは同じくらい重要な防災グッズの一つです。
実際に、被災時にトイレに困ったという意見は数多く見受けられます。
避難所では、トイレに長蛇の列ができ、自由に排泄ができず辛い思いをした人も多かったようです。

災害時は、想定外のことも多々起きます。
避難所生活を強いられるケースを想定し、自宅のトイレに取り付けて使用できるタイプの携帯トイレや簡易トイレだけでなく、携帯に便利なタイプの携帯トイレも用意しておくと安心です。

今回紹介したおすすめの商品を参考に、防災グッズの一つとして携帯・簡易トイレの購入を検討してみてはいかがでしょうか。