キャンプや車中泊など、アウトドアで利用する人が多い家庭用のポータブル電源ですが、災害時の非常用電源として購入する人が増えています。防災意識の高まりにつれて、脚光を浴びているポータブル電源ですが、種類が多すぎて、どれを選んでいいか分からないという声も少なくありません。ポータブル電源とモバイルバッテリーとの違い、選び方のコツやおすすめの日本製品など、家庭用ポータブル電源について紹介します。
25年超・長期保存の非常食
一般的な非常食の賞味期限は3年~5年ですが、サバイバルフーズは常温で25年も長期保存ができ国内製造です。
25年買い替え不要のため、トータルの購入コストが割安。シチュー、雑炊、クラッカーと種類豊富なラインナップを揃えています。
家庭用のポータブル電源って必要?
家庭用のポータブル電源とは、手軽に持ち運びができる大容量バッテリーのこと。USB、シガーソケット、AC出力、DC出力などができるため、あらゆる電化製品に給電できるのが特徴です。キャンプや車中泊といったアウトドアだけでなく、災害時の停電のときに一台あれば安心です。
モバイルバッテリーは、スマホやタブレットを充電するための小型バッテリーのことです。コンパクトで持ち運びに便利ですが、充電回数や使用時間、使える機種も限られています。
災害時の避難所で、スマホを充電するために行列する姿をテレビで見た人も多いと思います。災害情報をスマホで入手している人も多く、大容量のポータブル電源があれば、家族全員のスマホやタブレットの充電をまかなえます。
家庭用のポータブル電源は、スマホやタブレット以外に、ノート型パソコンやオーディオ機器なども同時に充電できるほか、電気ケトルや扇風機などの家電製品にも給電できます。
非常用のポータブル電源の選び方
災害の備えとしてポータブル電源を選ぶ際、気を付けるポイントは以下の通りです。
- バッテリーの容量
- 定格規格と周波数
- 出力ポートの形状
- 防災時に役立つ機能の有無
内閣府によると、災害発生時から72時間(3日間)が生死の分かれ目といわれています。3日分の水や食料を確保すると同時に、非常用の電源を確保する必要性が高まっています。
参考サイト:内閣府防災情報
バッテリーの容量
ポータブル電源のバッテリーの容量は、Wh(ワットアワー)で確認できます。
Whとはバッテリーのスタミナを表す単位で、防災目的で使用する場合は、1000Wh以上のものを目安に選ぶのがおすすめです。
例えば、ミニ冷蔵庫(50W)を24時間使うと、50W×24hで1200Wh消費することになります。一般的なスマホの電池容量は1台13Wなので、家族4人分で72時間使うとなると、13W×4人×72hで3744Whが必要となります。
Whの数値が大きいほど高額かつサイズも大きくなります。どんな時を想定して電源を用意したいのかを、家族で明確にしておくことが大切です。
定格規格と周波数
定格出力とは、ポータブル電源から継続して安全に電力を供給できる最大出力のことです。例えば、700Whのポータブル電源だと、定格出力は500Wが目安となります。
非常時に使いたい家電製品の消費電力が、ポータブル電源の定格出力を上回っていると使用できません。家電製品の消費電力がポータブル電源の定格出力の範囲内であることを必ず確認してください。
もう1つ確認してほしいのは、周波数です。周波数とは、1秒間に流れる電気が変化する回数を指します。国内の家庭用コンセントの周波数は、東日本が50Hz(ヘルツ)、西日本が60Hzとなっています。
ポータブル電源と家電製品の周波数が異なる場合、正常に作動せず、故障する危険性もあります。全ての周波数に対応しているポータブル電源だと、家電製品は正常に使用できます。
定格規格や周波数は家電製品ごとに異なるため、ポータブル電源を選ぶときは仕様欄を確認しましょう。
出力ポートの形状
出力ポートの形状として、AC(コンセント)出力ポート、DC出力ポート、USBポートの3種類があります。
AC出力ポートとは、家電製品のコンセントが接続できる出力ポートのこと。接続できる家電製品も、使用する場面も多いため、最低でも2口付いているポータブル電源を選びましょう。
DC出力ポートは、車載専用の家電製品を接続できる出力ポートで、シガーソケットタイプが主流です。
USBポートは、スマホやタブレットの充電に欠かせない出力ポートです。家族全員のスマホに対応するためにも、最低でも2口以上付いているタイプがおすすめです。
防災時に役立つ機能
電源として以外にも、ポータブル電源には防災時に役立つ機能を搭載しているものもあります。防災時に役立つ機能として以下のものがあります。
- ソーラー充電
- 防水機能
- ライト機能
ソーラー充電機能があれば、停電したときでも、太陽光で充電できます。急な雨が降ってきても、防水機能があれば慌てずに対応できます。ライト機能があると懐中電灯代わりになり、ライトが点滅するタイプだと緊急時のシグナルとしても使えます。
ポータブル電源を購入する際は、電源以外の機能が付いているものを選ぶと安心です。
非常時におすすめの家庭用ポータブル電源
非常時におすすめの家庭用ポータブル電源を以下のように分類して紹介します。ここで紹介するのは、防災用のポータブル電源のため、最低1000wh以上のものを掲載しています。
- 超大容量(1500wh以上)
- 長寿命
- コンパクト
- 安い
超大容量家庭用ポータブル電源
超大容量とは、およそ1500wh以上のポータブル電源を指します。1500whのポータブル電源は重く、20万円以上の高価なものがそろっています。ストレスなく、安心してポータブル電源を使いたい人、大家族や大勢の人と一緒に使いたい人におすすめです。
JVCケンウッド (ポータブル電源 BN-RB10-C)
音響機器のイメージのあるJVCケンウッドですが、実は高性能でコンパクトな家庭用ポータブル電源も作っています。BN-RB10-C は、JVCケンウッドとアメリカの人気ブランドJackeryがタッグを組んだ最強モデルで、日本メーカーならではの手厚いサポート体制も備えています。
大きな電源を必要とする電気毛布やミニ冷蔵庫なども安心して使うことができ、見やすい大きな液晶画面を搭載しています。入出力電力とバッテリー残量が数値でリアルタイムに表示されるので、初心者も安心して使えます。
バッテリー容量 | 1,002Wh |
定格出力 | (例)最大300w |
対応周波数 | (例)50Hz/60Hz |
出力形状 | AC、USB- A 、US- C、DC |
その他の機能 | – |
大きさ | 333mm×244mm×234mm |
重さ | 10.9kg |
価格(2022年9月時点) | 158,400 円(税込) |
Zendureゼンデュア(SuperBase Pro 2000)
Zendure(ゼンデュア)はアメリカの充電機器メーカーで、高機能でデザイン性にも優れた充電器やモバイルバッテリーを提供しています。
「SuperBase Pro2000」はゼンデュアの最高峰モデルとなる大容量、高出力のポータブル電源で、電動工具も動かすことができます。持ち運びしやすいキャリーバッグ型で、デザイン性にも優れているのが特徴で、スマホによるリモート操作も行えます。
バッテリー容量 | 2,096Wh |
定格出力 | 2,000W |
対応周波数 | 50Hz/60Hz |
出力形状 | AC、DC、USB-C、EV用 |
その他の機能 | ソーラー充電、GPS機能 |
大きさ | 44.6 x 27.6 x 35.2 (cm) |
重さ | 21.2kg |
価格(2022年9月時点) | 289,000円(税込) |
BLUETTIブルーティ(AC200P)
BLUETTIの「AC200P」は消費電力の大きい家電製品でも、充電切れを心配することなく使えるので、安心感が違います。炊飯器やホットプレートといった調理家電を複数接続しても、正常に給電されます。ACポートを6つ搭載しているため、電源タップは不要です。
バッテリー容量 | 2000Wh |
定格出力 | 2000W |
対応周波数 | 50Hz/60Hz |
出力形状 | AC、DC、USB-C、USB-A、シガーソケット、ワイヤレス |
その他の機能 | 液晶ディスプレイ、パススルー充電 |
大きさ | 42.0 × 28.0 × 38.6cm |
重さ | 28.1kg |
価格(2022年9月時点) | 219,800円(税込) |
長寿命家庭用ポータブル電源
寿命が長い家庭用ポータブル電源は、800回以上充放電できるタイプがそろっています。充放電による劣化の影響も少ない高性能のポータブル電源は、バッテリー切れを心配することなく、家電製品を使いたい人などにおすすめです。
Anker 757 Portable Power Station (PowerHouse 1229Wh)
Ankerの超大容量で長寿命のポータブル電源といえば、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用した「PowerHouse」です。
パススルー充電の充放電による劣化の影響を受けないのが特徴で、他社メーカーのポータブル電源と比べて約6倍長持ちするのが特長です。これ一台あれば、スマホを約100回充電でき、電子レンジやヘアドライヤーも動かすことができます。バッテリー切れを気にすることなく、ストレスフリーで長時間使えるのが嬉しいです。
バッテリー容量 | 1229Wh |
定格出力 | 1500W |
対応周波数 | 50Hz/60Hz |
出力形状 | AC、USB-C、USB-A、シガーソケット |
その他の機能 | LEDライト |
大きさ | 約463mm×237mm×288mm |
重さ | 19.9kg |
価格(2022年9月時点) | 169,900円(税込) |
Jackeryジャクリ(ポータブル電源 1500 PTB152)
ポータブル電源市場で最も勢いがあり、ユーザーの心をとらえているのがジャクリです。中でも1500 PTBは大容量で、長持ちするとあって人気を集めているシリーズです。停電時や災害時でも、ヘアドライヤーが使えるパワフルさは、群を抜いています。
リチウムイオン電池を採用していることから、大容量にもかかわらず重量が抑えられています。充放電サイクルの寿命が長いのも長寿命の秘密で、800回以上の充放電に耐えられる設計になっています。
バッテリー容量 | 1534.68Wh |
定格出力 | 1800W |
対応周波数 | 純正弦波 |
出力形状 | AC、シガーソケット、USB-A、USB-C |
その他の機能 | ソーラー充電は別売り |
大きさ | 355×265×253mm |
重さ | 16kg |
価格(2022年9月時点) | 134,850円(税込) |
コンパクト家庭用ポータブル電源
1000wh程度のコンパクトな家庭用ポータブル電源は、重さも10∼11kgぐらいで、女性でも持ち運びができる大きさです。
高性能で高品質の日本製が多くそろっているのもこのラインナップです。コンパクトなポータブル電源は、非常用電源の最初の1台として購入したい初心者や、アウトドア好きな女性におすすめです。
SmartTapスマートタップ(PowerArQ Pro1000)
SmartTapは福岡に本社を置く会社で、Power ArQ( パワーアーク)Pro1000は、コンパクトで持ち運びしやすい形となっているのが特徴です。
これといって目立った特徴はありませんが、大容量やコスパ、使い勝手、安全性など、全てを手堅くまとめています。「家庭用ポータブル電源選びに迷ったらスマートタップ」という専門家がいるくらいです。
バッテリー容量 | 1002.4wh |
定格出力 | 1000W |
対応周波数 | 60Hz |
出力形状 | AC、シガーソケット、USB-A、USB-C |
その他の機能 | ソーラー充電は別売り |
大きさ | 33.3×23.5×27.3cm |
重さ | 10.425kg |
価格(2022年9月時点) | 132,000円(税込) |
安い家庭用ポータブル電源
1000wh以上のポータブル電源の相場価格は10~15万円となっています。10万円前後の価格帯だと、比較的安いタイプとなります。安くても使える機能満載で、初めてポータブル電源を購入する人、大容量を求めない人などにおすすめです。
VTOMANブイトーマン (JUMP1000)
VTOMANのJUMP1000は、高性能大容量なのに価格が10万円台と、コスパの良いポータブル電源で、コンセント6個を含む15台の家電製品を接続できるのが魅力です。
UCB-Cポートは急速充電に対応しており、ノートPCへの給電も可能です。バッテリー切れの自動車を始動させるジャンプスターターに対応しており、車に常備しておくと安心です。
バッテリー容量 | 1408Wh |
定格出力 | 1000W |
対応周波数 | 純正弦波 |
出力形状 | AC、USB-A、USB-C、シガーソケット、カージャンプ |
その他の機能 | LEDライト、液晶ディスプレイ |
大きさ | 36 × 27 × 28cm |
重さ | 17.5kg |
価格(2022年9月時点) | 109,800円(税込) |
Evopow(ポータブル電源 大容量1100Wh)
大容量なのに、重さは10.2kgと片手で持ち運びでき、取っ手部分がしっかりしているので、女性でも安心です。さまざまな家電製品に対応しており、最大10台を同時に給電できます。
LEDライト付きで、停電になっても安心です。1000Whを超える大容量でコスパが良く、しかも必要な機能が搭載されているとあって、初めの一台には最適です。
バッテリー容量 | 1100Wh |
定格出力 | 1100W |
対応周波数 | 50Hz/60Hz |
出力形状 | AC、USB-A、USB-C、シガーソケット、DC |
その他の機能 | LEDライト付 |
大きさ | 33×24.4×24.5cm |
重さ | 10.2kg |
価格(2022年9月時点) | 79,800円(税込) |
25年保存可能!高コスパ非常食【サバイバルフーズ】
サバイバルフーズは、官公庁・自治体をはじめ、全国1,000以上の企業・団体が備蓄食として導入し国内製造の安心と信頼のブランドです。
一般の非常食が3年~5年の賞味期限の中、サバイバルフーズは常温で25年も長期保存ができることが特徴です。
25年買い替え不要だから、トータルの購入コストが割安。シチュー、雑炊、クラッカーと種類豊富なラインナップを揃えています!
\25年買い替え不要でコスパ抜群!/
まとめ
地震や豪雨などの自然災害が毎年のように起きている日本では、自分の命を自分で守る意識が高まっています。家庭用ポータブル電源は、非常時はもちろん、キャンプや車中泊、DIYでも活用できるため、何かと便利な1台となることでしょう。家庭用ポータブル電源は安ければ良いという品物でなく、家族の人数や使用方法、安全性などを総合的に考慮した上で購入するようにしましょう。