非常食、防災グッズセレクトショップのセイショップ

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成長ECの理由(わけ) 防災用品編 第43回

日本ネット経済新聞 2013年4月11日号(日本流通産業新聞社)


セイエンタプライズ 25年保存可能な非常食を販売


セイエンタプライズ(本社東京都、平井雅也社長)は、米国製の保存食「サバイバルフーズ」の日本総代理店として78年に創業、01年からネット通販を開始した。
現在は、ECサイト「セイショップ」を運営し、「サバイバルフーズ」を中心とした保存食と、同社が厳選した防災用品の販売を行っている。 4月から東京都で施行された6「帰宅困難者対策条例」に合わせて、中小企業向けの法人用防災セットの販売にも力を入れている。
同社は、サバイバルフーズの総代理店として、卸売業を行っていく中で、消費者の声をダイレクトに聞きたいと考えるようになり、ECサイトを開設した。 同ショップでは、「自分らしい防災」をテーマに運営を行っている。
「防災という言葉でどうしても身構えてしまう人が多い。気楽な気持ちで、自分に必要な防災用品をそろえ、災害時でも普段と変わりない生活が送れるような準備をしてほしい」(平井社長)という。
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厳選した防災用品販売


同社が販売するサバイバルフーズは、米国のフリーズドライ社が製造する保存食で、25年間保存できるのが特徴。
価格は一番安い物でも、15食分で1万2600円と、一般的な保存食に比べ高価格だが、売れ行きは好調だ。
「購入して食べたお客さまの多くが、保存食とは思えないくらいおいしいと言ってくれる。災害時においしい食事を取れると、ストレスを軽減できる」(同)と語る。
サバイバルフーズの購入者から、防災用品も買いたいという多くの声が寄せられたことから、12年6月から防災用品の取り扱いを開始した。
一般的な防災ショップのように品数をそろえるのではなく、同社が厳選した商材を販売している。
例えば、「SUREFIRE(シュアファイア)6PX6プロ」(2万4376円)は、米国の軍隊で使用されている懐中電灯で、防災用品として優れた性能を発揮する。
多くの懐中電灯は乾電池を使用しているため、いざという時に液漏れなどでつかないことが多いという。
同商品は10年間保存できるリチウム電池を使用することで、液漏れなどの心配を少なくしている。

災害に関する格言配信


ホームページでは、一つ一つの商品ごとに細かい説明を掲載している。
「商品をただ並べるだけではお客さまに不親切」(同)と考えるからだ。
EC開始と同時に開始したメルマガでは、単に商品情報を掲載するだけでなく、専門家や偉人の災害に関する言葉を紹介し、読者に防災に関する意識付けを行った。
メルマガ読者の中に出版社の社員がいたことから、書籍化の話が持ち上がり、12年3月には、メルマガの内容をまとめた「天災人災格言集」(1500円)を発売した。

法人向け販売を強化


4月から東京都では「帰宅困難者対策条例」が施行されたことから、今後、法人向けの販売にも力を注いでいく考えだ。
同社では現在、中小企業向けに「災害対策小規模法人向けパッケージ」を販売している。
15人、50人、100人規模向けの3種類を用意。15人規模のセットは、社員用の備蓄品などで構成されており、価格は33万円。 「今後、多くの企業が導入していくことになるので、販売に注力していきたい」(同)としている。


企業プロフィール
設立 78年9月
EC開始 01年7月
本社 東京都千代田区平河町2丁目16番15号
運営サイト「セイショップ」
https://www.seishop.jp/
写真1:サイトトップ画面
写真2:布山夕紀店長
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