第44回TSUNAGU食堂(2025年12月)報告紹介|サバイバルフーズの社会貢献活動
TSUNAGUプロジェクトでは、毎月の食堂開催以外に、25年保存可能な美味しい備蓄食「サバイバル®フーズ」やお米券を数カ所のこども食堂にお届けしています。
今後も全国に、サバイバルフーズを備蓄する子ども食堂が増えるように、私たちは支援を続けてまいります。
*TSUNAGU食堂報告紹介一覧はこちらから。
防災プロジェクト、クリスマスプレゼント争奪大BINGO大会
第44回TSUNAGU食堂報告 ~こども食堂の防災拠点化を目指して~
「日常の居場所が、非常時には命と安心を支える拠点になること」を目標に、防災をより実践的に学ぶ取り組みが行われました。
こども食堂は普段からこどもや保護者、地域の方が集い、顔の見える関係が築かれている場所です。だからこそ、災害が起きた際にも「まずここに来れば大丈夫」と思える場所になることが、地域防災において非常に重要だと私たちは考えています。
今回の防災プログラムでは、停電時を想定し、懐中電灯を使った具体的な工夫を体験しました。ビニール袋で懐中電灯を覆って光を拡散させるランタンづくりや、懐中電灯に水を入れたペットボトルを重ねて周囲を明るくする方法など、家庭にある身近な物だけで安全性を高める知恵を実践しました。
こどもたちは「暗いところでも怖くなくなる」「これなら自分でもできる」と、驚きと発見を楽しみながら学んでおり、防災が“特別な訓練”ではなく“生活の延長線上にあるもの”として自然に受け止められている様子が印象的でした。
防災という言葉には、不安や難しさを感じる方も少なくありません。しかし、TSUNAGU食堂では、まず「知ること」「やってみること」「楽しく覚えること」を大切にしています。こどもたちが笑顔で体験し、「家に帰ったら家族にも教えたい」と話す姿から、学びが家庭へ、そして地域へと広がっていく可能性を強く感じました。こうした積み重ねこそが、いざという時に助け合える関係づくりにつながります。
こども食堂を単なる食事提供の場にとどめず、平時から防災を学び、備えを共有する“地域の防災拠点”として育てていくことは、持続可能な地域づくりの重要な一歩であり、私たちがこの活動に関わる意義そのものだと実感しています。
イベント内容と参加者の様子
年末ならではの特別企画として「クリスマスプレゼント争奪!大BINGO大会」を開催しました。
ビンゴ大会は、かつては地域行事でよく見られたものの、近年では体験する機会が少なくなっており、会場には開始前から期待感が漂っていました。番号が読み上げられるたびに歓声やため息が入り混じり、「次こそ来て!」「あと一つ!」と自然に声を掛け合う姿があちこちで見られました。ビンゴが揃った瞬間には、思わず立ち上がって喜ぶこどもや、周囲とハイタッチを交わす姿もあり、会場全体が一体となって盛り上がりました。プレゼントを受け取ったこどもたちの表情はとても晴れやかで、「楽しかった!」「またやりたい!」という声が多く聞かれました。保護者の方からも、「久しぶりに地域でこんなに盛り上がるイベントに参加できた」「こどもがとても生き生きしていた」といった感想が寄せられ、食事の提供に加えて、心に残る時間を共有できたことの意義を強く感じました。
TSUNAGU食堂が、こどもたちにとって“安心できる居場所”であると同時に、地域の人々をつなぐ場として機能していることが、改めて実感できる一日となりました。
こども食堂×防災の取り組み
TSUNAGU食堂では、「防災は特別なものではなく、日常の延長にあるもの」という考えのもと、食支援と防災を組み合わせた取り組みを継続しています。
今回の防災プログラムも、こどもたちが楽しみながら、自然と防災の知恵を身につけられる内容となりました。家庭にある懐中電灯やペットボトルを使うことで、「備えは高価なものがなくても始められる」という気づきが生まれ、保護者の方からも「家族で話し合うきっかけになりそう」という声が聞かれました。
会場には当社のサバイバルフーズも備蓄されており、非常時には地域の人々が集まり、安心して食事をとれる環境づくりが進められています。災害時において「食べられる」という確かな安心は、心の安定や前向きな行動につながります。こうした備えを、日常的に人が集まるこども食堂という場で行うことは、地域防災力の底上げに直結すると感じています。こどもたちが学んだことを家庭に持ち帰り、地域へと広がっていくことで、防災意識の輪が少しずつ広がっていく、その積み重ねこそが、持続可能な地域づくりにつながると考えています。
今後も私たちは、サバイバルフーズを通じて「食の安心」を支えると同時に、地域に根差した防災と共助の取り組みを継続してまいります。
素材提供:TSUNAGUプロジェクト 様

